Fool on the planet - ワーママきゃっぷの徒然

アラフォーワーママきゃっぷが子育て以外のことを語るブログ

叱らない子育て(アドラー心理学)

タイトルが長いんで端折ってしまいましたが、これを読みました。

叱らない子育て アドラーが教える親子の関係が子どもを勇気づける!だからやる気が育つ!(岸見一郎)

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昨日の挨拶の件もそうですが、最近叱ることに関していろいろ考えるところがあり、世の中のブームの叱らない子育てと、従来の厳しく躾ける子育てと、両方の話を見てみようと思って、まずはアドラー関連の本をいくつか借りてきました。この本が一番しっくり来たのだけれども。

著者の方、ベストセラーの「嫌われる勇気」の人なんですね。知らずに借りてきた。

結論から言うと、ちーちゃんには合っているかもしれない。でも考えるより先に行動に出てしまう、やんちゃ系KIDSには向いてないだろうなあ、という印象。

叱らない、という言葉だけが独り歩きして、悪いことをしても放っておく、というふうに誤解されているような気がするけど、それはちょっと違う。叱る、というのは相手を下に見ているから、叱るわけで、対等な立場、例えば配偶者や友達に対してそういう言い方をするか?しないでしょう、だから子供を対等に見て言い方を変えよう、そんな話でした。

例えば電車の中で大きな声を出していた時に「静かにしなさい!」と子供を叱ったりするけれど、これが相手が大人だとこういう言い方しないでしょ、と。「みんなの迷惑だから、静かにしてくれると嬉しい」というような言い方をするでしょう、と。

叱る、ということがどういうことか、叱られる子供がどういうふうに感じているか、それが中学生くらいになったときにどう反抗期になるか、とか、そういうことが書かれていたのだけど、昔の中学校が荒れていたのは、まさに叱りすぎが原因だったのかもな、なんて思いました。今は「15の夜」聞いても盗まれたバイクの持ち主に共感しちゃう世の中だから、尾崎の生きた時代とずいぶん変わったと思います。

また、同時に、ほめる、も相手を下に見ているからよくないそうで。自分の用事に付き合って子供が1時間おとなしく待てたら、たいていの親は褒めるけど、相手が大人だったら褒めたりしないだろう、なんと言う?ありがとう、と言うでしょう?と。

叱らない、褒めない、子供を対等に見て声掛けをする、なるほどな、と思いました。

ほかにもいろいろ書いてあったんですが、本の後半に行くとなんか「あーはいはい、そうは言ってもねえ」みたいな内容も多くて流し読みしてしまったのだけど、前半はかなり良かったです。

著者の岸見さんは、子育てで行き詰ったときにアドラー心理学と出会ったそうで、子育て経験者だからこそ、「一番親がやってほしくないタイミングで、子供は困ったことをする」とか、あるあるが多くて、なるほど、と思うことが結構ありました。

ただ、最初に書きましたが、この本では子供が叱られるような行動に出るのは注目されたいから、悪いということはわかっていてやっている、という前提になっていますが、考えるより先に行動が出ちゃうようなやんちゃキッズには実践するのは難しいと思う。やんちゃキッズだって悪いことはわかるんですよ、後でね。でも衝動で動いちゃうから、何度言われてもなおらない。まあ、叱られたところでなおらないので、それはそれで一緒なのかもしれないけど。こういう子には別のアプローチが必要なんだろな。

ちーちゃんには合いそうな感じがするので、少し頑張ってみようかと思います。最近怒るとすぐ泣くけど、怒ってないのに「ママ怒らないで(怒)!」と言われるのでなー。